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ミャンマー・モン州タトンへの遠征

カレン州5度目の滞在。パアン市内には見るものが少なくなり、隣のモン州へ遠征することにした。古都タトンはいまは面影がないが、かつて王朝が栄えた土地だ。

広域地図

いまは乾季、ミャンマーを観光するには一番いい季節だ。ある休日、私はひとりオートバイを走らせていた。目的地はモン州の古都タトン郊外、超巨大寺院アランタヤー(AhLanTayar)パゴダ。 私が仕事で滞在しているカレン州の州都パアンからは、約60 kmほどの距離だ。

この距離が遠いのか、近いのか、説明するのはむずかしい。東京都心から高尾山まで原チャリで移動したら大変というのとは、遠さの内容が違う。カレン州では60 km走るあいだにひとつの信号機も一時停止もないので、オートバイのアクセルを2時間も握っていれば着く。だが、都内では原チャリが壊れたら電車で帰宅すればいいが、カレン州ではそうはいかない。荒れた舗装のガタゴト道の両側は地平線まで荒れ地が広がり、途中の村々では言葉も通じない。そういう点ではカレン州での片道60 kmの旅は、ちょっと腹をくくった冒険旅行という感じになる。