櫛引八幡宮

国宝の鎧兜を安置、拝殿・本殿も重文の由緒ある神社。

(青森県八戸市八幡八幡丁)

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櫛引(くしひき)八幡宮へ向かう。櫛引八幡宮は八戸の市街地から南西の方向に5kmほどの郊外にある由緒ある神社だ。周囲はリンゴ畑が広がる農村の風景である。

参道には酒屋(写真左)があって、その母屋はおそらく以前は参詣者相手の宿屋だったのではないかという風の建物だ。

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一の鳥居。

ここからは下車して歩かなければならない。長い参道が続いている。参道の長さは100mくらいか。写真の中央部に点のように二の鳥居が見えている。

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参道の途中には旧八戸小学校講堂(県重宝)が移築されていた。青森県最古の洋館だということだ。

勝手に上がるなと書いてあったので、残念ながら2階などには入らなかった。

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境内はうっそうとした杉木立に囲まれている。

櫛引八幡は南部氏が本領の甲州から移したといわれ、南部氏の祈願所として繁栄した。現在の社殿は江戸初期に南部重直によって整えられたという。

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二の鳥居。

奥には四脚門(国重文)、左手には水盤舎が見える。

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四脚門の手前は堀になっていて、池の中には河童の像がいる。

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拝殿。正面7間の巨大な建物だ。

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拝殿の軒下には十二支の大絵馬が掲げられている。

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本殿(国重文)。流造の華麗な建物。

境内には他に、旧拝殿(国重文)、末社(うち3棟が国重文)、神楽殿、護符売り場、宝物館。

宝物館には国宝の鎧兜が展示されている。ここに国宝の鎧兜があるということは以前から知っていたので、立派な博物館でも併設されているのではないかと想像していたが、実際には宝物館はかび臭いような古めかしい土蔵だった。

(2000年10月05日訪問)

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