ダンノハナとは、遠野地方でそのむかし館があった土地なのだという。山口のダンノハナは村外れの岡の上にある。
また刑場の跡だったとも言われている。
林の中には小さなお堂が建っているだけだ。
現在のダンノハナは村の共同墓地になっていて、佐々木喜善の墓もここにある。
案内板もなく、どれが喜善の墓かあえて探しはしなかったが、きっとこのあたりにあるのだろう。
遠野物語によれば、この岡の上に東向きの墓所の跡のようなものがあり、昔そこを掘ったが何も出なかったという。そこで後の人が改めて掘ってみたところ大きな瓶(かめ)が出てきたが、村の老人たちにとがめられそのまま埋め戻したのだそうである。
(2000年10月07日訪問)