ダンノハナ

刑場の跡ともいわれ、遠野物語の話者の墓がある森。

(岩手県遠野市土淵町山口)

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ダンノハナとは、遠野地方でそのむかし館があった土地なのだという。山口のダンノハナは村外れの岡の上にある。 

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また刑場の跡だったとも言われている。

林の中には小さなお堂が建っているだけだ。

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現在のダンノハナは村の共同墓地になっていて、佐々木喜善の墓もここにある。

案内板もなく、どれが喜善の墓かあえて探しはしなかったが、きっとこのあたりにあるのだろう。

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遠野物語によれば、この岡の上に東向きの墓所の跡のようなものがあり、昔そこを掘ったが何も出なかったという。そこで後の人が改めて掘ってみたところ大きな瓶(かめ)が出てきたが、村の老人たちにとがめられそのまま埋め戻したのだそうである。

(2000年10月07日訪問)

霊魂の民俗学 ――日本人の霊的世界 (ちくま学芸文庫 ミ-2-7)

文庫 – 2023/7/10
宮田 登 (著)
出産・七五三・葬送など、いまも残る日本人の生活儀礼には、いかなる独特な「霊魂観」が息づいているのか。民俗学の泰斗が平明に語る。

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