常堅寺

カッパ淵の入口の寺。山門の仁王像はかなり変な顔。

(岩手県遠野市土淵町土淵7地割)

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常堅寺はカッパ狛犬のある寺、カッパ淵の入口にある寺なので、遠野を訪れる観光客が必ず立ち寄る寺である。伝承園から歩ける距離だが、寺にも駐車場があるのでオフシーズンなら寺まで車で乗りつけることができる。

山門は八脚門。八脚門にしては梁や組み物がやけに立派で、もしかしたら予算不足で2階が作れなかった楼門か、楼門の2階が壊れて1階だけ残ったものかもしれない。

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八脚門の中にある仁王は、もと早池峰神社にあったものを神仏分離の際に移したものだという。

金網があるので写真がわかりにくいが、かなりおかしな顔をしていらっしゃる。

左写真は吽形。ポーズも堅くて、まるでガンダムのプラモデルみたいだ。

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阿形のほうも、なんだか困ったような目つき。

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本堂。

屋根の向拝(参拝する場所に飛び出しているひさしのような部分)が中央とずれてやや左側に寄っているのがわかるだろうか。禅宗の寺ではこのように本堂の向拝が中央からずれた位置に配される場合がある。常堅寺は曹洞宗(禅宗の一種)である。

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山門を入って右側には鐘楼。袴腰付きの鐘楼としては最小の部類だろう。

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参道の左側には六地蔵堂と忠魂碑。砲弾が飾られた勇ましい忠魂碑だ。

六地蔵堂の前にカッパ狛犬がいる。カッパ狛犬については、次のカッパ淵で一緒に紹介する。

(2000年10月07日訪問)