福山市街から名勝鞆ノ浦へ向かう県道の途中に、なにやら怪しげな「十三仏」という霊場があったので思わず立ち寄った。
十三仏の文字がでかでかとペイントされたゴルフの打ちっぱなしみたいな建物はやる気があるんだかないんだかよくわからない。
天気が悪いこともあって、当然私以外の参拝客はいなかった。
入口には水盤があった。湧き水だろうか。
自由に見学できそうなので、建物の横から内部へ入ってみる。
建物は片側が吹き放ちになっている。そしてその吹き放ちになった山側に十三体の石仏が並んでいた。
十三仏とは不動明王、釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩、薬師如来、観音菩薩、勢至菩薩、阿弥陀如来、大日如来、阿閦如来、虚空蔵菩薩。
堂の構造は軽量鉄骨、“ポリカーボネート波板葺き"陸屋根とでも表現すればいいのか‥‥。仏の前にはベンチが並んでいた。
こういう俗物的な仏堂は私は好きだ。
(2001年05月02日訪問)