実は4日目以降は見学予定が決まっていなくて、行き当たりばったりの旅になる。道路地図や路上の看板などを目安に、進路にある寺を適当につまみ食いしながら宿泊地となる石巻市を目指す。
最初に訪れた本吉町はリアス式海岸の入り江にあって、街道が集まる通商の町ということができるだろう。以前の旅で夜に通ったとき、国道48号線から国道346号線へ分岐する交差点を見過ごして行きすぎてしまったという記憶のある町だ。
峯仙寺は市街地の北のはずれの丘陵にある寺。気仙沼のほうから来ると、国道が小さな峠を越えて町を見下ろすようになっているところがあり、峯仙寺はそのあたりで国道に面してある。あまり急いでもいないので、立ち寄ってみることにした。
参道には黒松の並木があり、すぐに総門の四脚門がある。
総門をすぎると六地蔵があり、山門の楼門がある。白木の楼門で、まだ新しい。
短い石段を登ると寄棟造の本堂がある。
どうやら法事が執り行われつつあるようだ。
本堂の前には立派なまわり場がある。
本堂の左側には袴腰鐘楼。
本堂の右側には客殿(?)、庫裏がある。
適当に立ち寄ったにしては堂が多くて嬉しいかぎりだ。どんな土地に行っても、総門、山門と袴腰鐘楼でもあれば私としてはとりあえずは満足なのである。
庫裏の前には小さな観音堂。
境内の外にある秋葉権現堂。峯仙寺の管理物件かどうかは微妙なところではあるが、たぶん峯仙寺のものだろうと思う。
楼門と同時代に建てられた新しい堂である。
(2001年08月14日訪問)