富山観音

松島四大観の一つ。山の上の無住の観音堂。

(宮城県松島町手樽三浦)

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富山観音(とみやまかんのん)。今回の旅で見てきた箟岳の箟峯寺牧山の長禅寺とこの富山観音で奥州三観音と言われているという。これで奥州三観音制覇ということになる。

地図で見ると山頂付近まで車道が続いているが、最後の500mほどは歩かなければならない。駐車場からの高度差は50m程度で大した登りではないのだが、真夏のさなかにはそれなりに消耗する‥‥。この日はかなり暑く、ここまでですでに疲労もたまっていたので「今日はこれで最後!」と自分に言い聞かせて石段を登っていく。

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山頂に着くと、素朴な八脚門が出迎えてくれる。

それに観光客というかハイカーが4~5人いた。今回の旅も観光客のいないような寺が多かったから、4~5人といえども自分以外の観光客がいると印象に残ってしまう。

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観音堂は堂にそぐわないほど立派な石垣基壇の上に立っている。ちょっとケバい唐様建築である。

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鐘堂。かなり質素な建物。仏教建築らしさがほとんど感じられない。

梵鐘は一応県文。

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境内には他に鎮守社。

あとでよく地図を見たら、本坊の(?)大仰寺というのが少し先にあったようだ。車道もないし、生活できそうにないからおそらく無住の寺なのではないかと思う。

このあたりにもう一度来ることがあれば再訪の必要がありそうだ。

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なお富山は「松島四大観」の一つといわれている。つまり、松島の眺めのよい4つのポイントのひとつという意味だ。

展望台がしつらえてあって、松島湾を遠望することができる。

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眺めはこんな感じだ。海が陽の光を反射して銀色に輝いていた。

(2001年08月15日訪問)

図解/古建築入門: 日本建築はどう造られているか

単行本 – 1990/11/1
西 和夫 (著)

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寺院建築の架構が最も理解しやすく書かれている本だと思います。