東照宮

本殿・唐門が国重文。市街地北部の段丘の上に建つ。

(宮城県仙台市青葉区東照宮1丁目)

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東照宮。JR仙山線東照宮駅から北に延びる参道の先に鳥居と楼門が見える。

写真はもと別当寺の仙岳院の前あたりから見た東照宮の社叢。

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参道の方向には仙台の市街地が広がるが、境内はうっそうとした杉林になっている。

社殿は段丘の上にあって石段が続いている。車で参詣した場合は山上の駐車場まで登ることができる。

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石段の途中、右側には神輿舎(?)。神馬舎かも知れない。

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左側には神楽殿のようなものがある。

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さらに短い石段を登ると三間一戸楼門の随身門がある。県文。

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拝殿は白木の質素な作り。

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拝殿と本殿の間には向唐門の中門があり、本殿は透塀(すかしべい)で囲まれている。東照宮の構造としてはいわゆる「権現造」といって拝殿、石の間、本殿と三つの建物が棟をつなげて建てられるものが有名だが、この東照宮はそれぞれ入母屋造で別棟になっている。こういう形式はほかでは岡崎市の滝山東照宮などで見たことがある。わりと由緒ある東照宮がこのような造りだったりするのだ。

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本殿、唐門、透塀は国重文。

写真では見にくいが、総ケヤキ造りで壮麗な桃山風建築。

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殿の左前には水盤舎がある。この水盤舎にはセンサー(左側の茶色い装置)があって、人が近づくと水が出るようになっている。

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境内にはほかに社務所。

(2001年09月24日訪問)