砥鹿神社

三河国一の宮で旧官幣社。奥の院のほうが見ものだったか。

(愛知県豊川市一宮町西垣内)

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砥鹿(とが)神社。三河国一の宮であり、一宮町の名前の由来にもなった神社だ。東を流れる豊川の河岸段丘の上にあり、周囲は住宅地、境内は土盛りで囲まれて、外部との境界は整然としている。

この手の平坦地の市街地に立地する神社の場合、どうしても神さびた雰囲気は望めない。それに加えて砥鹿神社は旧官幣社であるため、町の鎮守にありがちの親しみやすさもなく、あまり長居したくなるスポットでもない。

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もっとも、私が官幣社の雰囲気が嫌いなので、居心地が悪いだけであって、人によっては独特の緊張感をすがしく感じるかもしれない。

入り口は八脚門になっている。この八脚門からして“いかにも旧官幣社"という建物だ。

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八脚門を入るとすぐ右側に水盤舎。

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水盤舎の後ろには鼓楼がある。

鼓楼は太鼓の痛みを防ぐために、2階部分に壁を設けて閉鎖的に造られているものが多いが、この鼓楼は1面が吹き放ちになり太鼓が丸見えになっている。

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拝殿。

回廊がついている。

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本殿は檜皮葺きの流造。拝殿とつながっている。

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社務所。

屋根は檜皮葺き。

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境内にある参詣者休憩所、兼、土産物販売所。

実際それほど古い建物ではないと思うが、どこか戦後、昭和30年代という感じがする。

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恵比寿社。

恵比寿社と砥鹿神社本殿の間(写真右方向)には、末社の八幡宮、お札納め所がある。

恵比寿社の左側には神庫、末社×1。

ほかにこのエリアには水盤舎、神楽殿がある。

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恵比寿社の入り口には薬医門があった。

なお、あとで調べて知ったのだが、砥鹿神社には奥の院があって、むしろそちらのほうが見どころがありそうである。

(2001年10月07日訪問)

まっぷる 旅でめぐる法然上人 (まっぷるマガジン)

ムック – 2023/9/11
昭文社 旅行ガイドブック 編集部 (編集)
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