この手の平坦地の市街地に立地する神社の場合、どうしても神さびた雰囲気は望めない。それに加えて砥鹿神社は旧官幣社であるため、町の鎮守にありがちの親しみやすさもなく、あまり長居したくなるスポットでもない。
もっとも、私が官幣社の雰囲気が嫌いなので、居心地が悪いだけであって、人によっては独特の緊張感をすがしく感じるかもしれない。
入り口は八脚門になっている。この八脚門からして“いかにも旧官幣社"という建物だ。
八脚門を入るとすぐ右側に水盤舎。
水盤舎の後ろには鼓楼がある。
鼓楼は太鼓の痛みを防ぐために、2階部分に壁を設けて閉鎖的に造られているものが多いが、この鼓楼は1面が吹き放ちになり太鼓が丸見えになっている。
拝殿。
回廊がついている。
本殿は檜皮葺きの流造。拝殿とつながっている。
社務所。
屋根は檜皮葺き。
境内にある参詣者休憩所、兼、土産物販売所。
実際それほど古い建物ではないと思うが、どこか戦後、昭和30年代という感じがする。
恵比寿社。
恵比寿社と砥鹿神社本殿の間(写真右方向)には、末社の八幡宮、お札納め所がある。
恵比寿社の左側には神庫、末社×1。
ほかにこのエリアには水盤舎、神楽殿がある。
恵比寿社の入り口には薬医門があった。
なお、あとで調べて知ったのだが、砥鹿神社には奥の院があって、むしろそちらのほうが見どころがありそうである。
(2001年10月07日訪問)