豊川稲荷をあとにして、次の寺へ向かう途中、三重塔が見えたので行ってみた。
入り口には巨大な釘貫門。どうやら新興宗教の本部らしい。釘貫門の大きさとしては日本最大かもしれない。
立ち入ると怒られる雰囲気でもなかったので、中に入ってみた。釘貫門を過ぎると八脚門がある。
境内も駐車場も広い。ポツリポツリと参詣している信者の人がいるようだが、私のような一般人らしき参拝人はまったく見かけない。
境内にはとくに世界心道教の案内板などが見当たらなかったので、宗旨などはさっぱりわからなかった。私はただきょとんとしながら写真を撮っているだけ。
拝殿(?)。参道の突き当たりにある。
あとで調べてみると、天理教の信者だった教祖が天の啓示をうけ昭和19年に設立した宗教らしい。あえて言えば神道系の宗教か。宗旨は、おおざっぱに言えば天の月日の法則に従って感謝して暮らせば、現世利益が得られるというようなことらしい。
普通の人が入ってきても理解できるように、宗旨や教祖の略歴などを書いた案内板があったほうがいいように思った。
三重塔とみえたものは、親様(おやさま)祖霊殿という名前の建物だった。親様とは世界心道教の開祖會田ヒデ氏のことで、この堂には位牌がまつられている。
RC造、和様と大仏様の折衷様式でりっぱな建物。九輪のてっぺんには月と日のシンボルがつけられている以外はほぼ仏教の意匠。内部は見学できない。
拝殿の右側にあった神殿。
巨大な建物だ。
境内にあった八角堂。
新興宗教は既存の宗教とは別の教えだということを強調するために、宗旨などを見ても造語が多く論理的に理解できるものではない場合が多い。
だが建物に関しては伝統宗教のデザインをそのまま使っていることもある。
水盤舎。
柱が1本の“傘堂"と呼ばれる形式の堂である。
(2001年10月07日訪問)