蒲郡の海岸線から三谷温泉の方向を眺めると、いやがうえにも目に飛び込んでくるものがある。山上の巨大弘法大師像だ。(下写真)
像を目印に温泉街のあいだの道を上っていくと、徐々に像のディテールが見えてくる。山上までは車で登ることができる。山頂に金剛寺という寺があり、大師像まではまた少し離れている。
山門は木造の薬医門。
山上までは車で登ることができる。山頂に金剛寺という寺があり、大師像まではまた少し離れている。
山門は木造の薬医門。
境内に入るとRC造の本堂と庫裏。
写真には写っていないが、観光客はわりと多かった。
寺からはまた車で大師像のあるエリアまで移動する。
大師像はコンクリ仏で像高は約19m。大型大仏としては微妙に小さい。(つまり、大仏の基準たる丈六=4.8mよりははるかに巨大だが、50m超の大観音からみると小降りということ。)もちろん胎内には入れない。
2本脚で地面から離れていて、錫杖との3点で接地してバランスを取っている構造。似たような構造の像としては高知県室戸岬の青年大師像があるが、室戸の像も像高21mなので、脚で立つ形式の大仏は20m前後が限界なのだろうか‥‥。
錫杖を持っているので修行像かと思いきや、どうもだいぶお年を召した造形。しかも小さな人間を手のひらに載せている。
子安大師ということなので、抱いているのは子供なのかもしれないが、どう見ても小さなお坊さんにしか見えない。
弘法大師自体もサンダーバードに出てくる禿げ頭の悪役みたいな感じで、ちょっと怖い。
大師像の付近には護符売り場と喫茶店がある。
大師像の基壇(の塚)の周囲にはミニ霊場があった。
なお、訪れたときにはまったく気付かなかったが後日某Bスポサイトを見ていたら、弘法大師の横から南西の方向にかつてロープウエイがあったそうである。
(2001年10月07日訪問)