続いて吉良町へ移動。吉良町は忠臣蔵で有名な吉良義央(上野介)の出身地。ハート型をした三河湾の中央の、ハートのくぼみのところにあたる。
その吉良町の町の東の外れの山並みに勝楽寺がある。
入口には足利尊氏が植えたという伝説を持つ大きなクロマツがそびえている。
だがこの寺を訪れた理由はクロマツではなく、その背後の山中に見える怪しげな塔のような建物をチェックするためである。
駐車場からは短い石段があり境内になっている。
境内に入ると右側に水盤舎兼地蔵堂(写真)、左側に彩雲閣(衆寮?)がある。
正面の本堂は聖堂建築風の入母屋の建物。
本堂の右側には玄関、庫裏があった。
本堂の左へ行くと宝物館。
さらに長い石段を登ると、問題の怪しげな二重塔へと至る。
扁額もなく名前はわからなかったが、おそらく納骨堂であろう。
塔の建っている敷地は狭く、撮影には引きが足らないため全景は写しにくい。
あえて横のほうから写した写真が左である。全体的に白塗りの塗籠造で1階には屋根がなく、亀腹になっている。無理に言えば、四角い平面の宝塔ということになろうが、宝塔と言ってしまうには2階の屋根が小さすぎる。やはり怪しい塔としか言い様がない。(→宝塔の例)
塔の右側には地蔵堂があった。
山上から見た境内の様子。クロマツの枝ぶりが見事だ。
(2001年10月08日訪問)