いわゆる
いまいる高原という集落は、徳鴨線旧道にあって、結婚式場(宴会場)などもある目立つ集落なのだ。その集落に立派なお寺があるのでお参りしていくことにした。
徳鴨線旧道は古道は東西に走っているが、お寺は東面しているので、街道から参道が繋がっておらず、枝道から入るようになっている。
地割り的には街道から直接入れそうなのだが、あえて東面しているのはなぜなのだろう。
山門は八脚門の二天門。
伽藍は1985年(昭和60年)に改築されている。
山門は船肘木のシンプルな建物で、一応は仏教建築なのだが、木割りが細く、家大工の仕事のように見える。
門には多聞天と増長天が祀られている。
こちらは多聞天。たぶん・・・
こちらは増長天。たぶん・・・
どちらもけっこう立派な仏像だ。
山門を入ると右側に鐘堂。
正面は渡り廊下のようなもので、本堂は左へオフセットしている。
本堂の右側には庫裏。
庫裏と本堂のあいだには通常は玄関が配置されるが、この寺には玄関がなく渡り廊下で、その奥は中庭になっているようだ。
でも回廊というのでもなく、庫裏をコートハウス風に建てて庭を抱え込んだというような造り。
本堂の前にはロウソク立て。
本尊は阿弥陀三尊仏で、石井町指定有形文化財。
もしかして阿弥陀三尊仏を祀るために境内が東面しているのか。
本堂の内部。
本尊は厨子に入っていて見えなかった。
(2003年04月05日訪問)