佐田神社から崖線を水平に移動している。
椿泊の町並みを眼下に見ながらの平行移動。
石段を登り返すしかなければ、たぶん福蔵寺にはお参りしなかっただろう。
境内の左端から入ってきた。
伽藍は手前から、庫裏、玄関、本堂、観音堂(?)、鐘堂と並んでいる。
玄関と本堂。
鐘堂は観音堂の横の、一段高くなった石垣の上にあった。鐘の音が町中に聞こえることだろう。
鐘堂側から本堂と庫裏を見おろす。
本堂の前にあるのはイブキかな。
観音堂の横には宝篋印塔、さらに先に石段が続いている。
う~ん、これはこの先に何かありそう!
石段を登り、しばらく林の中を歩いていくと、、、
ミニ霊場に到着。
四国八十八ヶ所の写し霊場だった。
さすがにほぼ夜なので、すべては廻らない。もしまた福蔵寺に来ることがあればそのときは必ず廻るので許してほしい。
定礎があった。
金額を見ると700万円以上かかっている・・・。1札所につき8万円弱なので、まぁそのくらいはかかるか。
野外型であってもミニ霊場作るのって意外にお金必要だな。
同じ場所には忠霊塔もあった。
福蔵寺の境内に戻ってきたら、すっかり暗くなっていた。
大晦日の近い静かな夜の帳が町を包んでいる。
そのとき、唐突に、佐田神社の参道の常夜灯に明かりが点いた。
まったくひと気のない境内がポンと浮かび上がって、現実ばなれした神秘的な風景が出現。
夜になるまでお寺の境内をうろついていたおかげでいいものが見れた。
帰りはお寺の本来の参道を下ろう。
途中の狭い平地に小さな地蔵堂がある。
こうして下から見ると、石垣が立派。
もしかしたらこの寺は城下町の防御施設の一部なのか。
帰路は町の中を通らずに、防潮堤の外側を通ることにした。
車を停めた場所までは1kmほど。
静かな波音を聞きながらゆっくり歩こう。
冬休みですることもなく、帰宅を急ぐ理由もないのだから。
(2004年12月29日訪問)