福山市・府中市・御調町というように、古い山陽道にそって西進するのであれば、仏通寺の谷を通って三原市方面へ進むのが旅のコースとしては妥当であろう。仏通寺谷は古い山陽道のルートだったと考えられるからだ。そして今回の旅のテーマでもある屋根付橋を、仏通寺は2つも有しているということからも、本来であれば仏通寺を経由すべきなのだ。
だが、以前の旅で仏通寺を訪れてしまっていたので、今回は宿泊予定地である三原市へと近道することにした。
もし当サイトを参考にして屋根付橋巡りをしようとするのであれば、御調神社から仏通寺を経由して、東広島方面の寺を見るのがスマートだろう。広島空港を中心としたエリアが広島県における屋根付橋のメッカだからである。
三原市の市街地は2km四方くらいの狭い範囲だ。中央に城址があり、城の東の山麓と北西の山麓に寺町を形成している。
三原市で最初に訪れたのは専福寺。城の東の山麓の寺町に位置している。
こじんまりとした寺だが、白壁のおかげで引き締まった印象だ。
山門は薬医門。山門を入ってすぐ左側には、用途不明の宝塔風の堂があった。位牌堂かなにかであろうか。
扁額には「興量壽」(?)と書いてあった。
本堂。
本堂の右側には玄関。
庫裏は二階建て。
庫裏のさらに右側には三階建ての信徒会館があった。
寺の隣には風流な町屋があった。
三原市の中心部は再開発と区画整理が進められて、古い町並みは消えつつあるが、この寺の一角にはまだ狭い路地なども残っている。車での移動は大変そうなので、この寺町は歩いて移動することにする。
寺を裏山からみたところ。
寺が町外れの山麓にあることがよくわかる。
(2002年08月26日訪問)