コウカッタン洞窟寺・水浴場

鍾乳洞から湧き出た水で乾期でも泳げる。

(ミャンマーカレン州パアン)

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コウカッタン洞窟寺の参詣の続き。

洞窟のあるエリアから、行列托鉢像が道沿いに続いていた。うん、これはきっとこの先にも何かある! そう思って托鉢像に沿って行こうとすると、運転手のお兄ちゃんが呼び止めてきた。

運「三輪タクシーに乗りなよ」

私「歩きでは行けないくらい遠いの?」

運「それほど遠くはないけど」

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途中にある総門。逆さ懸魚部分のかまぼこ状の形は、この寺で見た3つの門に共通するデザインだ。この部分の形が寺の共通デザインになっているのだ。

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托鉢像もおもしろいので、歩いて行くことにした。お兄ちゃんも最初は一緒に歩いてくれたが、結局途中でタクシーを取りに戻ってしまった。

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行列托鉢像は、ミャンマーの寺ではときどき見かけるアイテムだ。仏陀を先頭としてその後ろを弟子たちが並んでいるというものである。

初めて見ると、荘厳と感じるよりも、その力技に笑ってしまう。

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托鉢行列の終わりは山に登っていた。

登ったところにはお堂がある。

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ちょっと道教を思わせるようなお堂だ。

ナッの祠であろうか。

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托鉢行列の横は池になっていて、小さな島に橋懸かりしてある。

日本でいえば、弁天が祀られているケースだ。

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こちらでは仏陀が祀られているのだった。

横にイスがあるのだが、ここでくつろいでもいいのか?

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池のほとりにあった、鮒みたいな魚の像。

養殖池ということを表わしているのだろうか?

現地の人たちもこの前で記念撮影をしていた。珍寺的なものは、やはり現地の人にとっても面白い物件なのだな。

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道を歩いていると、後から車が何台も追い越していく。この先に何があるのかはわからないが、それなりに期待できそうだ。

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道沿いにはところどころ小さなパゴダもあるので、歩いていても飽きることはない。

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300mくらい歩いただろうか。

駐車場があって、露店が並んでいる場所についた。

人々が歩いていくほうを見ると、異様にデコレーションされた家が見える。

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いわゆるアウトサイダーアートっていうやつか。

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個人の家なのか、お寺の関係者の家なのかは不明。

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アーチストの家を過ぎると、なんとプールが見えてきた。

プールを取り巻くように、海の家のような休憩所が立ち並んでいる。

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貸し浮輪もある本格的な水浴場だ。

2月とはいえ気候的には日本の真夏と大差ない。十分に泳げる気温だ。

寺にプールがあるというのはいかにもミャンマーらしい。

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子供づれの大人が多いようだった。だいたいTシャツを着て泳いでいる。

水辺には水浴場を見守るようにナッ神の像と、人魚の像がある。

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人魚の像は上半身ハダカで、おっぱいもほぼ丸見え。

ミャンマーはエロについてはとても禁欲的な国なので、この人魚像は現地の子供たちにとってはかなり刺激が強いものなのじゃなかろうか。

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ナッ神像の横に階段があって、洞窟の入口みたいな谷があるので入ってみた。

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谷の中には水が湧き出している場所があり、飲み水をくめるようになっていた。

ミャンマーでは生水は絶対口にするな思っているので、飲まないようにしたが、キレイな湧き水なので飲んでも大丈夫だったかもしれない。

なお、この場所は女人禁制。

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人魚像の上には巨樹。

岩を抱くように根を張っており、胸高直径は2mくらいはありそう。

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池の廻りにはキャットウォークがあって、ひと回りできるようになっている。

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この板きれの上を歩けと?

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プールの外側にも流れ出した水が大きな池になっていて、海の家は水の上に造られている。

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貸しカヤックもあった。

沼から湿田の水路のほうへ漕ぎ出せるから、かなり遠くまで行ける。これは西欧人でも楽しめそう。

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コウカッタン寺院は、迷路、洞窟、プールもある、かなり遊園地的な寺院なのだった。

実はこのとき、私はとんでもない大ポカをやらかしていた。コウカッタン洞窟寺の全容は再訪も含め複数ページがあるので、観光の参考にするならば通読していただきたい。

(2014年02月02日訪問)

福岡県歴史散歩 (アクロス福岡文化誌)

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アクロス福岡 (著), アクロス福岡文化誌編纂委員会 (著)

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