善昌寺。力丸町にあり、力丸城の一部だったと思われる場所にある寺。
この寺の東側が力丸城の主郭だったようだ。
山門は高麗門。
小さな寺にしてはめずらしい。
山門の手前には、ピラミッド型の無縁仏置き場。
墓石は古いものでもおそらく江戸中期。江戸前期までいく墓石はなさそうに見えた。
江戸期と思われるものは個人の墓が多く、明治以降のものは夫婦の名前が彫られた墓石が多いみたいだ。
○○家の墓、のような現代の墓石の形式のものも1つ2つある。途絶えてしまった家なのだろうか。
青面金剛や如意輪観音。
いずれも庚申待ちの信仰の神様だ。
ピラミッド型の無縁仏塔としては、かなり立派な部類だろう。
寺の境内には身長4mほどのコンクリ仏の千手観音がある。
台座からの全高は8mはあるか。
下膨れで独特のお顔。
持物などが複雑でコンクリ仏としての製造は大変そうだ。
千手観音の横には三宝荒神堂。
非常に屋根の傾斜がきつい。
もともとは茅葺きだったのをトタン葺きに変えたとき、茅の断面からなる軒の出と、厚みがなくなって急勾配になったのだろう。
三宝荒神堂のよこには鎮守社。
本堂はRC造。
ステンレスの高覧の回り縁つき。
本堂の前にあった大黒天。
庫裏。
本堂の裏側のほうに離れてある。
本堂の前には枯山水庭園が造られていた。
その庭園の中にあった小槌重寶弁財天の白蛇。
その礎石は、もと浅草寺雷門の礎石で怪異が起きたため、縁あってこの寺に来たというようなことが案内板に書かれていた。
(2015年12月20日訪問)