津山市の東部市街地には、出雲街道の街道筋と平行して、寺の門前をつなぐ裏路地がある。
うだつの家並が続く出雲街道の豪華さに比べると目立たないが、この裏路地の寂しいような風情も捨てがたい。一人寂しく旅をするような寺好きが通るにふさわしい道だと思う。
その裏路地に広い参道があり、その奥に山門が見えた。
日蓮宗、蓮光寺だ。
参道は駐車場もかねているようだ。
山門は一間一戸楼門で、楼上は鐘楼になっている。
それほど古い建物ではなく、年代は昭和50~60年くらいか。
楼上に登ることはできず、階下からヒモで鐘をつく形式。
山門を入って右側に、旧鐘つき堂と思われるものがあった。鐘が鐘楼門に移っからか、現在は休憩所として使われている。
非常にコロビ(柱の傾斜)の大きな建物だ。
庫裏は新しい。山門と同年代かと思われる。
1階と2階の平面が同じで大味な外観と、意外に開口部が少ないく壁が多い、思い切りのいい建築。
本堂も新しい。
軒を見ると吹き寄せ垂木という、神社などによくあるタイプの垂木になっている。
(2003年04月29日訪問)