神代鬼の穴から出雲街道を少し勝山町のほうへ戻ったところの道ばたに、小さな看板が出ていた。
これがその四季桜。
年に4回花をつけるそうだ。きょうは5月1日なのだが、何回目の開花なのだろうか。
伝説によれば、後醍醐天皇が隠岐に流される際、このあたりで休憩した。折りからちょうど桜が咲いていたのだが、従者が誤って花を散らしてしまった。それを知った後醍醐天皇は、
春も咲け 夏秋も咲け 冬も咲け
四季の桜と名を授けおく
と歌を詠んだ。
以来その桜は一年に4回咲くようになったのだという。
いま残っているのは、挿し木で増やしたと思われる若い樹だった。
(2003年05月01日訪問)