ノンカミャイン村からミャインジーグー街道を30分ほどオートバイで北へ走ると、シュエゴン町へと至る。滞在しているパアン市からの道のりは50kmくらいはある。
以前にチョントゥ滝への遠足で2回ほどこの街道を通ったので風景には見覚えがあるが、自分の足で来るのは初めてだ。やはり初めて訪れる町はすごく遠くまで来た感じがする。
サルウィン川東岸の河港町としては屈指の大きな町で、町をひと巡りしたら何か面白い発見もあるのかもしれないが、今回はまず渡船場を目指す。
というのも今回の最終目的地はこの町ではなく、サルウィン川対岸のボタピュー村なのだ。
町の中央マーケットがあるあたりで船着き場はすぐに見つけることができた。
年末の休暇に入っているのか、マーケットのお店はあまり開いておらず閑散としている。
船着き場の看板には「シュエゴン⇔レッパタン・ガドーセイ」とあった。
船着き場入口の果物屋。
日本から来たよ、と話したら、ミカンをひと袋くれた。
薄暗いアーケードを入ってみる。
河が見えるベンチで舟を待っている人々がいた。
船着き場へ出てみると水面までは急な階段になっていた。
これじゃとてもオートバイを下ろすことができない。
対岸のボタピュー村の山々が見える。
あの山のどれかに鍾乳洞があるという。それを探すためにはオートバイごと対岸へ渡さなければならない。
たぶんあの船はオートバイを載せることができるだろう。やりかたは以前にモーラミャインで見学したので、だいたいはわかる。だがこの船着き場から載せるのは、階段や桟橋の構造からしても無理だ。
そこそもこのシュエゴン町で、四輪車やオートバイを渡河することができるという情報があったわけではない。大きな町なので、なんとなく出来るんじゃないかと思っただけなのだ。やはり無理だったのか。
ぼう然としてしばらく対岸と行き来する渡し舟を眺めていた。
(2016年12月30日訪問)