県営住宅、小松島団地の1号棟の前の公園にあった滑り台。
並行した二つの滑降部が躯体をひとつにして造られた二連装の滑り台だ。
滑り台保存館では「二連並列型」とされるものだが、同形の登録はない。
山城公園の二連滑り台が、既製品の滑り台をヨコに2つ並べて置いただけだったのに対して、この滑り台は完全に一体化しており、タラップはひとつしかない。
滑降部の手作り感から、一点モノの香りがする。
デッキ部分は開放デッキタイプに近い。
タラップの手すりにはデザイン性を感じさせる。
公園内にあったシーソー。
小松島団地と地続きで、徳島サンハイツという団地がある。その庭で見つけた滑り台。
2つの滑り台が上下に配置された、比較的新しい台。
滑り台保存館#242とだいたい同形。
ただし、トンネルの屋根の取り付けが#242とは逆になっている。この物件のほうが正解で、#242は施工ミスなのではないか。
上部の滑降部は入口がトンネルになっているため、ちょっと迫力がある。
そのぶん下の滑り台は小さい子向けになっているのだろう。
同じ敷地には箱ブランコの屍があった。
固定されていないが、錆だらけで座面の木も割れ、まわりも雑草だらけ。遊んでいる子どもがいる様子はない。
きっと遠からず消える運命だろう。
(2003年09月15日訪問)