海印寺

十六羅漢の石仏がある。

(山口県周南市下上)

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道ばたで寺の看板を見るとどうしても気になってしまう。特に、寺の名前が4文字だったりすると「地方の隠れた名刹なのでは?」という妄想が働いて、立寄りたくなってしまうのだ。

さきほど立寄った岩屋寺が地方のひなびたお寺だったので、このあたりでもう一つくらいお寺を見ておくか、というよくわからない勢いもあって、海印禅寺という看板のある枝道へ入って行った。

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寺はすぐに見つかった。こじんまりとしたお寺だ。

山門前には駐車できなかったので、いったん寺の敷地に駐車して例によって正規の山門のほうから入り直す。

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山門は薬医門。

手前の石段の両サイドにはカマボコ型のオブジェが並んでいる。

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山門に入る手前の右側には石仏の十六羅漢がいた。

ランダムにうまいことレイアウトしてある。

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山門を入ると、参道のまんなかに円柱型の仏足石があった。

円柱の外周には般若心経が刻まれている。

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本堂は寄棟の平入り。向拝は建物の中心から右側に外れている。禅宗の本堂によくあるパターンだが、かといって本堂自体が本格的な禅宗の建築というわけでもない。

仏教建築というより、どこかの武家屋敷かなにかを移築したのではというような建物である。

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本堂の右側には庫裏。

その前には石造の二重塔があった。

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境内にはほかに地蔵堂。

(2003年09月04日訪問)

古建築の細部意匠

単行本 – 1972/6/10
近藤 豊 (著)

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