大正洞の近くにあった観光鍾乳洞、
大正洞が秋吉台の北端麓にあるのに対して、景清穴は独立した
入場券売り場へ行ってみると追加料金300円で探検コースというルートへ入れるというので申し込んだ。ヘルメット、ライト、長靴を貸し出していたが、自分の道具を車に取りに戻った。水があるらしいので、ショートパンツに履き替え、マイヘルメットと沢登りのプロテクタを付けて入ることにした。
大正洞が吸い込み穴的な鍾乳洞だったのに対して、こちらは明確な吐出型鍾乳洞だ。洞口からは川が流れ出ている。
探検コース、といってもガイドが同行することもなく、「勝手に探検してきてください」ということなので、、たぶんどう転んでも危険がない洞窟なのだと思われる。
ところどころに支洞っぽいものもあるが、これらに入ったとしても大丈夫なのだろうな。
洞口には生目八幡という神社が祀られている。
この鍾乳洞の名前「
その際、洞窟の水で負傷した眼を洗い傷を治した。以来、この洞窟の水が眼病に効くといわれ信仰されるようになったという。
洞口付近は平坦な道が造られていて歩きやすい。
右側に流れる地下河川は
しばらくは平坦な通路が続き、巨大なホールに出た。
ずっと地下の川の岸を歩いていくのは、以前東北で見た滝観洞と似ている。こちらのほうがずっと広々しているが。
だんだん天井が低くなってきた。
カーテンの出来かけか。
「うろこ壁」呼ばれるスカラップ。
地下水の吹き出し穴か。
この先は探検コースとなっていて、照明がないためカメラのフラッシュを使ったので、水蒸気が反射して白く写ってしまっている。
この反射は自分の呼気で起こることが多いので、自分が進む先を撮影するようにして、撮影の瞬間に息を止めるようにすればよい。
ルートには落盤した石が転がっている。石の上を歩けば濡れないが歩きにくい。
デジカメが泥まみれにならないようにするのがけっこう面倒だ。
支洞のカゴ穴(?)。水が深く太ももくらいまであり、パンツまでびしょびしょに・・・。
水は地表の川から流れ込んでいるので、地下水のように冷たいということはなく、まだ暑い9月にはちょうどよい冷たさ。
支洞の泥穴。
進入禁止と書いてあるので、無理には入らないが、入るには泥まみれになる覚悟が必要そう。
最深部へ到達。
天井部は美しいノッチに覆われている。天井が徐々に低くなり最後は水没していた。
貫通洞といっても通常の装備ではこれ以上は進めそうにないので引き返すことにした。
最深部までは1,100mで観光洞としては充分すぎる深さだし、後半の探検コースは完全な闇の中を400mほど進まなければならない。危険のない場所で冒険気分に浸れるので子ども連れなどでも楽しめると思った。所要時間は1時間以上をみたほうがいいだろう。それと着替えは持参したほうがいい。私は洞を出たあと濡れた服が乾くまで休憩していたので、1時間半この洞窟にいたことになる。
あとで調べてみたら、この鍾乳洞は昔は貫通していたが上流から流れ込んだ土砂が堆積して通路が水没するようになり、最近通れなくなったようだ。どうせなら山の裏側まで回って、吸い込み側の洞口も見学すればよかった。
(2003年09月05日訪問)