昭和名水百選のひとつ、別府弁天池湧水というものが近くにあったので行ってみた。
湧水からあふれた水が川になって流れている。湧水池の奥には弁天社があるのでまず神社から見ていこう。
境内は杉林の中に開けた広場のようになっている。
水盤舎には湧水が使われているようだ。
水をくんでいる人がいた。
拝殿は入母屋平入りの仏教っぽい作り。
拝殿は壁のない吹き放ちの作り。
本殿も入母屋平入り。もしかすると覆屋かも知れないが。
末社の諏訪神社。
社務所のようにみえるのは、鱒料理店。
湧水を使って養鱒池が作られていて、鱒料理店が2軒あった。
さてお目当ての湧水池だが、神社の正面にある。つまり実は駐車場のほうから来ると、神社より手前に池があるのだ。
私はあえて先に神社にお参りしたが、多くの人が神社より先に池に引き寄せられてしまうだろう。
池の大きさは20m×20mくらいだろうか。湧水池としてはかなり大きい。
地下水は池のいたるところから湧き出している。
そのなかで突出しているのが池の中央にある巨大な穴だ。大量の地下水が噴き出して、穴になっているのだ。穴の中は青黒く、底は知れない。
見つめていると吸い込まれそうな恐怖を感じる。
名水百選の中でも、きわだって特徴的であり、ビジュアル的にもレベルの高い湧水だと思う。
見た目は忍野八海とちょっと似ているが、あちらは火成岩の空隙に由来する地下水であり、こちらは石灰岩の溶蝕に由来するもので、似て非なる地形だ。
案内板によれば湧水の量は毎分11トンというが、もっと湧いていそうな感じがした。
(2003年09月05日訪問)