瓦町ロータリーの六本辻から真北へ進むと新品治町へと至る。きょうの寺巡りの最初の寺、玄忠寺がここにある。
鳥取の町は市の北西にそびえる久松山の山麓に城を築き、その山麓に城下町が発達した。寺町と呼べそうな場所はその山麓にある。だがそのほかに、ここ新品治町の界隈にも小さな寺町を形成している。きょうは、鳥取市内の寺をけっこう見るつもりなので、朝っぱらから寺町攻めとなったのである。
玄忠寺はの西の寺町とでもいえる場所の、もっとも北にあたる寺である。宗派は浄土宗。
山門は三間一戸薬医門。寺というより、武家屋敷の門のような造り。
毎月の行事がすごく多い。
山門を入るとすぐ左側に棟門があり、荒木又右衛門の墓所になっている。
荒木又右衛門は仇討ちの物語で有名な剣豪で、鳥取藩主池田家に縁があり、仇討ちには助太刀の形で参加した。仇討ちを成し遂げたあと、鳥取藩内に保護されたが、その後急死しここに葬られたという。
本堂の右側には巨大な地蔵菩薩と、小さな六地蔵堂がある。
地蔵菩薩の大仏って意外に少ない気がする。
本堂はシャチホコを載せた入母屋造。
本堂の右側には玄関と庫裏。
庫裏の横に鐘堂。
壁のある単層鐘堂は、回廊のある寺院にときどき見られるが、これは回廊に由来するものではなさそう。
鐘堂の後ろには東司がある。
その右側には荒木又右衛門遺品館という建物があった。
荒木又右衛門が好きな人は一度は行きたい寺だろう。
(2005年05月03日訪問)