西光寺の三重塔のある小山から廻りを見渡すと、迷路みたいな路地が広がっている。
このあたりを少し歩いて、西光寺裏にある王子神社へ行ってみることにした。
町の様子はまるでアニメ映画『ビューティフルドリーマー』に登場する友引町みたい。なんて言ったら歳がばれそうだけど。(でもたぶんあの映画の背景画は、東京の世田谷線沿線あたりをイメージしてるんだろうな。)
どうしたらこんな迷路みたいな道路が出来てしまうのか不思議だ。小豆島全体で見ても土庄のこの一角が際立って複雑な地割りになっている。もしかしたら経年の埋め立てによって陣取りのように町を形成していった結果ではないだろうか。同じ離島の町並みでも、佐渡島の宿根木とはちょっと成立が違うような気がする。
西光寺の裏山を巻いていこう。
すっごく狭い路地を進んでいく。
神社が見えてきた。
まずあるのが末社の荒神社。
荒神社と隣り合うように王子神社の拝殿、本殿がある。
背後に西光寺の三重塔があるので、なんだかすっごく豪華な神社に見えてしまう。
本殿は凸型で背後の本殿とは渡廊で接続している。
本殿は流造り。たぶん江戸末期くらいで、檜皮葺きの端正な建物。
西光寺の斜面に末社のようなものがあった。
路地歩き、おもしろいな。
寺社巡りと関係なく散歩するだけでも楽しそう。
最高にかっこいい、屈曲した路地。
西光寺庫裏の裏手。
花崗岩で積まれた築地塀がめずらしい。
その後、荒神社の前の路地は車が入れるように拡張され、荒神社自体が撤去されてしまった。
(2006年10月08日訪問)