海岸地帯を離れ、土庄の市街地に戻ってきた。
市街地の西のはずれにある土庄八幡神社へお参りしていこう。参道には大きな鳥居がある。
神社は東面していて、丘陵の斜面を造成して造られている。
二の鳥居の右手に社務所。
短い石段を登ると、RC造の八脚門の随身門がある。
神門を潜ると広い境内地がある。
山村の小学校の校庭くらいの面積だ。
気になるのがこの雛壇のような石垣。
これって、露天桟敷の遺構ではないのか？ あるいは、実際には桟敷として使われなかったとしても、桟敷として設計された石垣なのじゃなかろうか。
この石垣の前の広場といい、そのような機能があってもおかしくない。
でも実際には戦時中に出征式に使われた場所なんだろう。
拝殿は入母屋平入りの凸型拝殿。
乱暴な言い方をすれば、権現造りの拝殿だけみたいな言い方もできそうだけれど。
私は、神社の社殿、特に拝殿部分の既存の分類方法に不満があって、「入り母屋平入りの凸型拝殿」みたいな風情のない言い方をなんとかしたいものだと思っている。
本殿は一段高いところにあって、幣殿とは太鼓橋状の渡廊でつながっている。
本殿は千木堅魚木を置いた三間社流造り。
拝殿の右側には古神符収納所。
さらに右側には末社の金毘羅社、稲荷社。
金毘羅社の前にはゑびす神の石像。
拝殿の左側には神輿庫がある。
さらにその左側へ行くと護国神社とされる神社がある。
ん～？
これ元奉安殿じゃないの？
いや、調べたら違うって資料が出てくるのかもしれないけれど、いろいろな思惑がからむ部分なので、立証しようとすればするほどわからなくなるジャンルでもある。
当サイトではほとんどの場合、雑に直感にもとづいて判断するので、これは奉安殿でいいでしょ。
この神社の近辺ではいくつか木製の電柱が見られた。
（2007年10月07日訪問）
