前回の訪島で訪れた恵門ノ瀧のふもとにある小部集落。
その集落の山ぎわにお寺が見えたので寄ってみることにした。寺の名は浄宗寺。
宗派は浄土真宗本願寺派で、小豆島霊場とは無関係となる。島四国は基本的には、弘法大師の信仰であり真言宗の寺を中心としたシステムだからだ。
島四国に含まれていないためか、この寺について触れているネット上の情報はほとんど存在していない。
山門は1間1戸鐘楼門。門を入って左側に東司、右側に大銀杏と土蔵がある。この土蔵の前に2頭の犬がつながれていて、激しく吠えまくっている。
犬嫌いな人だったら、それだけでも退散してしまいそうだ。つながれていたので近づいて構ってやったらおとなしくなり、転がってお腹を見せて甘え始めた。ところしばらくすると我に返り、飛び起きてまた吠え出す。そのときの「しまった!」みたいな犬の様子が面白かった。日ごろから見知らぬ人に吠えると褒めてもらっているのか。
境内はよく清められていてきれいだ。
本堂は外周に高欄のついた浄土真宗らしい造り。
内部も豪勢だ。
本堂の右側には庫裏がある。
本堂と庫裏の間に玄関があるパターンが多いがこの寺では玄関(写真奥)は庫裏側に完全にくっついている。
庫裏と本堂の間には渡り廊下があった。
本堂の右側には通用門の薬医門があり、その横には鬼瓦を収蔵したお堂があった。
本堂を再建したときに古い本堂に載っていた瓦を保存したのだろう。
参道の石段でベンケイガニを見かけた。
(2007年10月08日訪問)