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この大道に、通りの名前を冠した映画館があったという。その名も「大道劇場」。すぐ近くにあった文楽座は覚えている人を見つけるのがむずかしかったが、大道劇場ことを覚えている人は比較的簡単に見つかる。
場所は現在西條歯科という歯科医院があるところが路地になっていて、その路地を入った敷地にあったという。
写真で赤いクルマが停まっているあたりか。
いまは雑居ビルが建っていて、路地自体が存在しない。
大道劇場の往時の様子。
手前の看板に『江戸っ子三太』とある。この映画は昭和11年(1936)に封切りされているので、戦前の写真であろう。
大道劇場があったと思われる敷地を裏側から見たところ。
大道劇場は東宝系の映画館だったらしい。ただ、聞き込みをしていると、鳴門には高度成長期以降の現代的な映画館も建ち、館名が「東宝」や「東映」などと呼ばれていたので、大道劇場と話が混同していることがある。
(2007年01月27日訪問)