文楽座跡

営業期間が短かったという文楽専門の小屋。

(徳島県鳴門市撫養町南浜東浜)

写真

林崎町と鳴門市街地のあいだには撫養川という運河がある。いまはプレジャーボートなどが係留されているだけだが、かつては舟運の荷揚げ場が並んでいてにぎわったという。

写真

林崎からその撫養川を渡ると、撫養街道は「大道(おおみち)」と呼ばれる目抜き通りになる。

写真

大道通りを進みJR鳴門線の踏切を渡ると、南側に飲み屋街のアーチ看板がある。

写真

このアーチ看板を入った先に文楽座という劇場があったという。文楽専門の劇場で、営業期間は2~3年しかなかったらしいので、聞き込みをしてもあまり情報は得られなかった。

写真

推定だが、この白い壁の料理屋が文楽座のあった場所ではないかと思う。

写真

建物を裏側から見たところ。

写真

奥側が高くなっていて中央に気抜きがある。もしかしたら銭湯の跡かもしれない。

写真

文楽座を経営していたオーナーは、劇場を閉じてから岡崎へ移ってゆき、郷土館だか水族館を始めたという。

郷土館というのはこの建物だろうか。いまはもうこの建物も残っていない。

(2007年01月27日訪問)

日本の町並み250――重要伝統的建造物群保存地区をすべて収録

単行本(ソフトカバー) – 2013/6/21
ウエスト・パブリッシング (著)
本書は北海道から九州・沖縄に至るまで、日本各地の特徴的な町並みを集め、その町の歴史的な意味や成り立ち、風土までを網羅する、いわば町並みの図鑑的な書籍です。紹介する町の数は250。

amazon.co.jp