大道(おおみち)の南側に新開地劇場という映画館があったという。場所は写真のあたり。古絵図では「新開地劇地(◦)」という表記になっているが誤表記ではと思う。

「新開地」は「新しくできた街」という意味もあるが、この劇場の名前はたぶん神戸の歓楽街の名前が元だろう。

鳴門中央公園の展望台から南東方向を移した古い写真に、新開地劇場の姿がわずかに確認できる。

建物は北向きだったようだ。

新開地劇場は火事で焼け、そのあと北隣りの敷地に東映の映画館が建ったという。その東映の映画館もいまはもうなくなって、面影はまったく残っていない。