きょうは国府町に映画館を探しに来た。
国府町の小字「府中」は難読地名。読み方は「ふちゅう」ではなく「こう」なのだ。
写真右側のクスノキの杜は大御和神社。まず神社へお参りしたのだが、そのことは以前、滑り台の特集で書いてしまったので、その続きから書き始めよう。
神社の向かい側にお寺があったので、お寺にも参詣していこう。
山門は一見すると巨大な薬医門に見えるが、三間一戸の八脚門という言い方もできる、珍しい造りの門だ。
山門をくぐると右側に常夜灯がある。
以前は築地塀がなく、街道に面して建っていたのではないかという気がする。
竿に天明8年と書かれているが火袋部分は後補のようだ。
常夜灯の向かいには歓喜天堂。
軒に
賓頭盧尊者は釈迦の弟子で羅漢の位だったが、超能力者でそれを誇示したため釈迦に咎められ、その罰として現在に至るまで建物の中に祀られることがなく、かならず軒下に置かれるのだという。
体の悪い場所をなでると快癒するとされるが、格子の中に入れられているため容易にはタッチできない。
歓喜天堂の中にはいろいろな仏像が寄せ集めれている。近隣のお寺や堂が廃寺になったときに集められたものかもしれない。
香時計も見える。
肝心の歓喜天は厨子の中に収められていて見えなかった。
山門の左側にはずいぶん柱の太い鐘堂がある。
本堂。
歓喜天堂と同時期の建物と思われ、比較的新しい。
築10~20年くらいではないか。
本堂の右側には客殿らしき建物がある。
車寄せほどもある巨大な唐破風向拝が付いたとても立派な建物だ。
お寺には「玄関」という建物があるが、玄関もかねている。折上格天井の豪華な建築。
客殿はこの廊下の右、奥側は庫裏になっているようだ。
客殿の前にはお百度石があった。
一般的にお百度石は境内の入口の近い場所にあるものだが、この寺では境内の一番奥にある。
山門前の歓喜天堂へお百度参りをするための配置だろうか。
このお寺の南側の道路に、用途のわからない小屋がある。現在は地域のゴミステーションになっているようだ。
たまにこういう用途不明の小屋ってあるよね。
謎の小屋の裏側には井戸がある。
もしかしたら、小屋は元ポンプ小屋だったのかも。
(2008年04月20日訪問)