大東の富士塚

住宅街の公園にある富士塚。

(埼玉県さいたま市浦和区大東)

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盆栽村を散策しようと思ったが、盆栽祭り前日の準備でごった返していたので、市内の富士塚を見て回ることにした。

向かったのは、大東(だいとう)の富士塚。

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場所は見沼田んぼ西側の大宮台地上で、周囲は住宅街。

富士塚は公園になっていて誰でも入れるが駐車場はない。迷惑にならない場所に路駐してさっと見るしかない。

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公園の名前は大東北児童公園。

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遊具は滑り台、ブランコ、パーゴラ、ベンチのみ。

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滑り台はアーチデッキ型の滑降部が、左右のリングラダーで支えられているといういわゆるお蝶夫人台

当サイトでも過去にいくつか紹介している汎用品だ。

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タラップの踏面のロゴから日都産業製だとわかる。

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ブランコ。

天気が悪かったので、公園には誰もいなかった。

園内にはケヤキの大樹が多く鬱蒼としているが、最近、剪定されたみたいで遊具のあるあたりは少し明るくなっている。

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さて、富士塚。

南側から見たところ。

自由に登れるのはよいのだが、直線的な階段が作られていて、登山という雰囲気が台無しだ。

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一応、富士塚らしい登山ルートもあるが、柵があるので基本的には登って欲しくないということなのだろう。

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でもまあ、子どもたちが隠れんぼなどで登山道へ入るためか、ケモノ道みたいになって道が残っている。

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直線的な階段をのぼって頂上へ。

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頂上は平らになっていて、庚申塔があるだけだった。

富士塚に祀られるべき神様は見当たらない。

富士塚全体は黒色の粘土でできていて、葺石や溶岩などのトッピングもない。

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形式は六臂・剣・女人型。

踏まれている邪鬼の目つきがキモイ。

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山頂からみた旧登山道。

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北側にも階段がある。

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北側の階段を下りると、富士塚の全容が見やすい。

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北側から見た様子。

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公園の北側には赤山街道と呼ばれる古道が通っている。

どこまでもたどれる道路だが、道幅が狭く交差点が不規則でなので車で走りやすい道とは言えない。

農村地帯が市街地化したときに出来がちな地割りだ。

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赤山街道の案内板。

どうも庚申塔が名物らしい。

(2022年05月02日訪問)