かまど地獄の特徴は、敷地内に6ヶ所の小さな噴気孔がそれぞれが違っていること。それぞれの噴気孔は地獄1丁目~6丁目と呼ばれていて、まるでここ1ヶ所で地獄巡りができるような施設なのだ。
別府の地獄をすべて巡るのには半日は必要になるから、時間がなくどこかひとつだけ行くとすればこのカマド地獄だろう。
では順路にそって1丁目から見ていこう。
1丁目は赤土の沼から熱水が噴き出している。
説明板によれば、
ここの池の色は地下にある岩盤によりできたねばっこい色んな種類の粘土がとけだした色です(酸化鉄の色ではありません)
とのこと。
このクレーターみたいな形状は自然にできるのかな?
それとも田んぼの畔塗りみたいにときどきすくい上げているのだろうか。
2丁目。
かまど地獄のキービジュアルとしてよく登場するのがこちら。巨大なカマドに乗った釜の上で鬼が暴れているというジオラマだ。
ご当地では地獄蒸しという料理があるが、かつて八幡竈門神社の神饌をこの噴気で調理したのがかまど地獄の名前の由来だという。
なぜ鬼なのかよくわからない。やっぱり地獄だから?
顔色の悪い邪鬼みたいなのが鬼に踏まれているが、何なのだろう? 地獄の亡者が責められているところなのか。
3丁目。
青い温泉だ。鉄か銅のイオンが溶け出したものだろうか。
周りの植栽や赤い欄干と対照的な色彩でかなりきれい。
同じ敷地内で赤いお湯や青いお湯が湧いているのが不思議だ。
4丁目。
1丁目と同じ泥っぽい噴気孔。
周りに石垣が築いてあり、地表より高い位置からボコボコと噴気しているから、1丁目よりも見やすい。
4丁目の横には極楽コーナーがある。
蒸気が吹き出しているのはスチーム吸入施設。
その横には飲泉コーナー。
私は飲泉は大好きなので、飲泉コーナーがあると一気に評価が高まる。
続いて5丁目。
ここは水の色が変わる温泉。
きょうは澄んだエメラルドグリーン。
実はひとつ前の写真は数年後に撮影したもので濁っているときの様子。
ここも音を立てて蒸気が吹き出ていた。
このあちこちで蒸気が噴いているのって、別府、鉄輪温泉の特徴なのだと思う。
西の別府と双璧をなす東の草津では湯量は豊富だけど街中には噴気地があまりない。
6丁目。
こちらは血の池のような赤い沼。
このへんになると観光客も飽きてくるのか、あまり見ている人がいない。
かまど地獄のお楽しみは敷地内にある足湯と軽食コーナー。温泉卵などが食べられる。
きょうはうみたまごで昼飯を食べたのだけど、量が少なめで夕方には空腹になってきていた。
温泉卵を2つも食べてしまった。
足湯は2丁目と同じ源泉だろうか。青っぽい。
(2008年09月14日訪問)