帰路について県道8号線を竹田に向かってひた走っていると、道路をまたく石造アーチ橋が目に飛び込んできた。
鉄道? いや、水路橋か!
石造橋がたくさんある大分県といってもこれはちょっとすごいんじゃないか?
アーチは全部で6連ある。写真では5連に見えるけれど、右端の樹の陰にもうひとつアーチがある。
橋の名前は「明正井路一号幹線一号橋」。「明正」は明治に計画され大正に着工された用水という意味らしい。
案内板はあったけれど、ずいぶんあっさり。
看板の後ろになんか洞窟みたいのが見えるけれど、立ち入れる様子はなかった。
この付近に湧水があるという看板があるのだが見当たらなかった。
大正時代のものとはいえ、橋長90mの水道橋って、もし関東にあったら国重文指定まったなし、といった感じだと思うのだけど、九州じゃ市指定文化財にもならない。
石造文化の分厚さが半端じゃない。
もちろん水路橋としては現役で使われている。
明正井路全体では17ヶ所の水路橋があるという。
橋の下は青黒い淵になっていた。
(2011年08月09日訪問)