すっごく高い灯籠だ。
高さは推定で12mほど。
明かりが点灯すれば灯台的な役割も果たしそうだが、神社の参道は肱川から見て山の裏側になるので舟からはまったくみえない位置に建てられている。
竿は鉄筋コンクリート製、火袋部分のみ木製。
火袋の四隅からチェーンが下がっているのは、たぶん強風時に木造部分が飛ばされないように竿に固定するためだろう。
昭和天皇のご大典記念に建てられたことがわかる。
名前は「昭和燈」という。
参道正面から見てみる。
ちょっとほかでは見られない偉容を誇っている。ご大典でいいものを造りましたな。
参道の石段を登ると、火袋の部分が近くに見える。
竿の裏側には電球の交換のためと思われるカスガイがあるけれど、これを登るには、安全帯をつけていたとしても相当の勇気がいるんじゃないかな。
大洲神社のある丘陵はけっこうな高さがあって、石段からは街が展望できる。
家並みの奥に見える小山が大洲城の本丸だ。でもなぜか天守閣の横には大きなケヤキが生えていて、街から天守閣が見えない。
本来、眺望があるはずの場所で管理されていない樹木が伸びて、見通しが悪くなっている観光地をたまにみかけるけれど、伐採してしまえばいいのにと思う。
神社の参道は折れ曲がりながら丘陵の頂上へ続いていく。
境内は広々として明るい。
社務所前には
社殿を見ていこう。
神明造っぽい拝殿。
本殿は一間社流れ造り。
本殿の横には末社の若宮神社(長寿の神様)、水金神社(水の神様)。
天満神社(勉強の神様)、祖神社(大工の神様)、火防神社(火の神様)がある。
拝殿の右側には三方吹き放ちの舞殿のような建物がある。
たぶん恵比寿社。
奇妙な大黒天の石像。
境内でみかけたやや大型の恵比寿像。
(2011年10月09日訪問)