湯乃原天満社・天満湧水

神社境内に湧く湧水。温泉地だが鉱泉ではない。

(大分県竹田市直入町長湯)

朝、目を覚ますと外は雨が降っていた。どうやら観光には不向きな日になりそうだ。

とりあえずチェックアウトぎりぎりまで宿でのんびりすることにした。昨夜は2軒の温泉を外湯したので泊まった旅館のお風呂には入らなかったのだ。なので旅館でゆっくりと朝風呂。露天風呂はカルシウム分が湯船の縁にテーブルのように析出した濃厚な温泉。給湯パイプは1年で詰まってしまうという。

外湯しなくても十分に温泉を堪能できる宿だった。

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チェックアウトして最初に向かったのは、湧水があるという町内の神社、湯乃原天満社。

けっこう雨足が強く、境内はぬかるんでいる。いきなりテンションが下がるなぁ・・・。

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社殿は絵馬堂を兼ねたスケスケの拝殿。

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本殿は流造り。

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これが湧水のようだ。

水盤舎になっている。

名前は天満湧水と聞いたが、案内板には「神の水」と書かれている。

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飲んでみたら軟水と思われる味だった。

温泉地だから硬水かと思ったが、この水は別の水脈なのだろう。

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その隣には薬師堂がある。

薬師如来は温泉地によく祀られる仏なのだが、中にあったのは石仏の弘法大師と地蔵菩薩のようだった。

その隣には八角堂の薬泉堂。

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薬泉堂の内部。

温泉が甕に注がれていて、飲泉できる。早い話、飲泉所である。

味は重曹を溶かした水みたいだった。

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この神社の境内には、この温泉場で最初の湯屋があったのだという。

現在は町営の共同浴場「天満湯」が建てられている。

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入口の案内に、ぬるめの温泉なのでご理解の上ご利用くださいなんて書いてある。私が好きそうな共同浴場だ。

入口の料金徴収方法がとっても合理的。

2020年に町営温泉の天満湯は施設老朽化のため取り壊され、跡地は駐車場になっている。

(2012年03月23日訪問)

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