時刻は17時ちかくになった。日没が遅い九州だからまだ明るけれど、さすがに宿に向かわないといけない。今夜の宿は行政区分では竹田市に入るが、くじゅう連山の山中の一軒宿の温泉なのだ。緒方町からは1時間弱はかかる。
風呂ノ元の石風呂をあとにして国道502号線へ向かうと、緒方川を渡る橋が石造橋だった。
しかもかなり立派な5連石造アーチ橋だ。
欄干の柱に橋の名前が書いてあるが、達筆なのと摩滅のため読めそうで読めない。
近所の人に聞いたら「鳴滝橋」とのこと。
定礎は大正11年となっている。
先ほどみた長瀬橋が緩やかな曲線の女性的なイメージの橋だったのに対して、この鳴滝橋は直線的でアーチも半円形で男性的。すごく強固な印象を与える。
鳴滝橋の上から上流方向を見ると、沈下橋が見えた。
水量の多い川で橋脚と水面も近いので見ごたえがありそうだけれど、さすがに橋はもう時間切れだ。
宿へ向かう。
(2012年03月24日訪問)