尾根の渕名集落から谷底の渕名小学校へ降りていく道で右側を見ていると、畑の中に小さな蔵が見える。
これって、もしかして阿波葉の蒸屋ではないのか。
乾燥室としてはあまりにも小さいが、建物の長辺方向が2間の長さで、連縄を吊ることができるのではないかと思う。
2槽式洗濯機の幅から建物の幅を1間と推定すると12本くらいの連縄を吊ることができる。3段に吊れば36本。1本の連縄に100枚の葉を吊るとして、1回に入れられる葉は3,600枚。1本の苗から1枚ずつ収穫するのであれば、10アールくらいの畑の葉を入れることができそう。
でも、少なすぎるか・・・。
この小屋が農具倉庫ではなく蒸屋ではないかと疑う理由は、炉の吸気口があるからだ。
ただの倉庫であれば中で火を使う必要はないだろう。
それと、写真には写っていないのだけど、この木造の小屋の横には波板張りの乾燥室もあって、ここで過去に阿波葉が作られているのは間違いないからだ。
もしこれが蒸屋であれば、蒸屋には決まったフォーマット以外のデザインがあることになる。
(2008年06月30日訪問)