定福寺

混構造の楼門がそびえる。

(高知県大豊町粟生)

会社のお盆休みも終わり、最初の週末。再び高知県大豊町を目指している。4日前に大豊町の施餓鬼を見るには見たのだが、帰路に偶然見つけたときにはすでに行事の終盤だった。場所がわかったので出直してきたのだ。

前回は高速道路を使って大豊町に直行したのだが、きょうは国道439号線でトロトロと時間をかけて移動。天気も悪いのであまり寄り道をせず、素直に施餓鬼の開催場所を目指す。でも、徳島県から京柱峠を越えて高知県に入ったところに以前から気になっていた寺があったので、そこだけお参りしていくことにした。

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寺の名前は定福寺。

大きな楼門が目立つ巨刹だ。

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楼門は1階がRC造、2階が木造の混構造。

竜宮門を別とすれば、こうした構造の楼門はめずらしい。

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内部の金剛力士像。

ユニークな造形。

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金剛力士像って他の仏像と違ってなぜかコミカルな造形のものが多い。

何でなんだろう。如来像とか菩薩像でこういう感じの仏像はなく、仁王像とか不動明王などにはなぜかコミカルな造形が目立つ。

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仁王門の右側には十三仏霊場がある。

中門の薬医門があり、その先は庫裏になっている。

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仁王門を過ぎると蓮池があり、右側に客殿がある。

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客殿の前にも中門がある。こちらは棟門。

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客殿の前には蓮池がある。

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この辺りの境内からは向かいの谷の棚田まで見渡せる。

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短い階段を2つ登ったところに本堂。

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本堂の前には鐘堂。

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鐘堂の横には大数珠堂。

数珠を回転させることができる。

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さらにその隣りには摩尼車堂。

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立派な摩尼車だ。

摩尼車のサイズ感としては、大中小の中といったところ。

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本堂の右側には閼伽堂という小堂が付属していた。

この寺は庫裏と本堂が連結していないので本堂で使う水場なのだろう。水道や流し台などがあるのではないか。

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境内には他に茶室と思われる建物があった。

(2005年08月20日訪問)

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