高越山の山頂へ向かう県道248号線。その県道が高越山のすそ野に差しかかったあたりに川田山小学校という小学校がある。このあたりには高越鉱山の鉱山住宅が並んでいたことを以前に書いた。かなりの人口がこの山の中で暮らしていたのだ。
小学校の裏山は高越山地の峰のひとつが舌状になった岬のような地形の場所で、その岬の突端に鄙びた社があった。名前は王子神社。
鳥居をくぐると右側に藤棚があり、その中に五角地神塔がある。
社殿は物置みたいな感じの質素な拝殿と末社。
拝殿の後部は本殿と一体化している。
赤いペンキがギトギトに塗られているが、年代は江戸末期くらいではないか。
この神社の境内には古い道が通っている。
高越山へ登る道の旧道ではないかと思う。
いま思えば神社だけでなく、川田山小学校を撮っておくべきだったな。神社の入口には弓道場があったし、校舎は木造でレトロな建物だった。
(2002年11月17日訪問)