拝宮の集落の外れにある
農村舞台があるというので立ち寄ってみた。
まず神社本体にお参り。
杉に囲まれた鬱蒼とした境内の奥まったところに社殿が並ぶ。
拝殿の前には神橋がある。
社殿は並の神社であれば末社のような感じ。
さて、この神社の見ものはこの神楽殿のような建物、農村舞台である。ここは神社というよりも、舞台が主で、そこに社が付属しているという感じの場所なのだ。
以前に、似た物件として徳島市の犬飼の農村舞台を紹介している。
太夫座が付属する本格的な構造。
人形浄瑠璃を上演するときに、ナレーションや人物の声を演じる「
舞台を開くときには雨戸の前側に床がせり出す。そのための機構である
かつて村の娯楽を担っていた重要な場所だったから、設備の充実を惜しまなかったのだろう。人形浄瑠璃だけでなく、旅芝居や素人芝居なども上演したかもしれない。
大向こうには階段状の観客席のような構造もある。
私は舞台の建物よりもこっちの方にしびれてしまうのだよね。
浄瑠璃の上演は長らく途絶えていたが、最近、復興したという。
神社の境内に入るには拝宮谷川を橋で渡る。
川には巨岩がごろごろしていて、非常にダイナミック。拝宮らしい風景だ。
下流方向。
滝があるかもしれない。
(2008年02月24日訪問)