山陽町の町内でボイスコーダのメモリカードを調達し、次の寺である金山寺へと向かう。
金山寺は岡山市北西の深い谷を分け入った山奥にある寺だ。それでも寺の周囲はわずかに水田が作られて小さな集落を形成している。
境内から少し離れた水田の中に楼門が建ち、寺は背後の林の中にある。楼門のすぐ上には三重塔が見えている。
上写真の一部を拡大すると、相輪が見えて工事中の三重塔があることがわかる。
楼門をくぐり石段を登ると、護摩堂がある。
正面3間で、1間ごとに元三大師、不動明王、類焼弥陀(?)、がそれぞれ祀られていた。
さらに石段を登ると本堂に至るが、その前には招き猫の絵札がたくさん奉納されていた。
集落内に招き猫の博物館のようなものがあったが、そこが奉納したものだろうか。(広島の尾道でも似たようなものを見た。)
本堂。安土桃山時代の建築といわれ、国重文。
本堂は開いていて入ることが出来る。中は真っ暗だが、欄間彫刻などは桃山時代らしい絢爛な作りである。
境内には他に、薬医門×2、灌頂堂、庫裏、客殿、経蔵、鎮守社、鐘楼(建設中)など。
ただし、庫裏方面は荒れている。それも尋常ではない荒れ方だ。屋根、壁が崩れかけ、人が住める有り様ではない。
古い写真では立派な堂塔が写っていたので期待して来たのだが、この荒れ方はどういうことだ‥‥。
三重塔は裏山をさらに登ったところにあるが、足場で覆われていて見学できなかった。一応、立入禁止になっていたし、雨も降ってきたので無理に念写などはせず、おとなしく引き返すことにした。
三重塔への道の途中にあった小堂。
(2001年04月30日訪問)