きょうは東かがわ市から高松にかけての海岸線のどこかの居酒屋で魚を食べて、温泉でも入ろうかと夕方になってから出かけてきた。
徳島県吉野町から香川県の白鳥町へ抜ける細い街道がある。クルマがすれ違えない恐ろしく細い街道だが、私は好きでよく通っていることは以前にも書いた。
その途中、街道が学校に突き当たるような景色の場所がある。実際には突き当たりではなく、街道はわずかにクランク状にそれて続いている。その学校の校庭に時計があるのだ。
この時計は厳密には辻時計とはいえないのだが、この道を通るたびにハッとしてしまう。
手前の道は四国八十八箇所の遍路道。時計は校庭の端に外に向いて建っている。隣には二宮金次郎の像があり、やはり学校の外側を向いていることから、手前の塀はもともとはなかったのではないだろうか。
全体のデザインはアルファベットの「GS」。「御所」を表わす頭文字であろうか?
時計の後ろにある石板はタイムカプセルを埋めた目印。
定礎によれば、昭和三十四年度卒業記念ということなので、戦前のナショナリズムとはまったく無縁のものである。
だが、この場所は古い重要な辻であるし、もしかしたら以前ここに時計台があったのではないか、という妄想をかき立てるのである。ほんと、妄想なんだけれど。
現在は時計ははめ込まれていない。
二宮金次郎像。
基壇がなかなかに立派な像だ。
この物件は最近、校舎の新築工事にともなって取り壊された模様。
御所小については校庭(?)の遊具も紹介している。
(2005年01月10日訪問)