時刻はもう18時近い。
帰宅するつもりで、それでも、往路とは違う道を通って村の狭い路地を走っていると、公民館と付属するお堂が目に入った。
さっき見た寂静庵と似た構成だ。寂静庵がけっこう見どころがあったのでこのお堂にも立ち寄っていこう。
公民館と見たものは、平島福祉会館という建物だった。
その隣りに宝形の小さなお堂がある。
扁額には「日光山」と書かれていた。寺号は不明。
中はちょっと変わった造りで、奥のほうが雛壇になっていて、位牌や厨子が並んでいる。
登高座の上には天蓋が吊られているが、これ、もともとは野道具じゃないのかな。座棺にかぶせる蓋のように見える。
本尊は厨子に入っていてまったくわからないが、わずかに見える脇侍からして、内部は薬師如来ではないかと思われる。よって、寺の名前は暫定で「日光山薬師堂」としておこう。
窓に大数珠が下がっている。
念仏講(百万遍)が現在も行われているか、最近まで行われていたのだろう。
境内にあった宝篋印塔。
デザインからして古いものではなさそう。
それよりも、いま見ると後ろにある滑り台のほうが気になってしまう。滑降面がステンレス貼りで、古そうな滑り台だ。かなりの珍品のような気がする。ちゃんと写真を撮っておけばよかった。
この場所にはほかに、滑り台、雲梯、遊動円木、太鼓雲梯がある。
遊動円木も人がまたがるところが鉄パイプをかまぼこ型に並べた形状で珍品。
(2003年04月05日訪問)