脇町の市街地へ戻ってきた。
きょうはもう目的も達成したので帰るだけなのだが、たまたま寺の屋根が見えたので行ってみることにした。
東林寺というお寺だった。
山門は鐘楼門。
こういう、1階が1間で2階が3間の楼門、どう表現したらいいのかいつも迷うんだけど、3間1戸でいいのかな。
2階の床はなく、1回からロープで鐘を衝く方式。
境内に入ると、正面に本堂。
参道の途中、右側にある宝形のお堂は十一面観音堂。
説明によれば、この寺は室町時代前期には館だった場所で、本堂裏にその当時の枯山水があるとのこと。
見れるといいな。
本堂。
本堂の右側には玄関、書院、庫裏。
本堂の左側には地蔵堂。
案内板によれば耳の病気にご利益があるという。
耳のような形をした石がたくさん奉納されていた。
水鉢にも六地蔵が彫られていた。
十一面観音堂。
中は見えない。
本堂の裏側へはまわることができた。
室町時代の石庭といわれればそんな気もする。
石庭の後ろに壁を作ることで、背後の森を借景にするという効果を狙ったのだろう。
ところで、このお寺には直接関係ないのだけど、後日、このお寺の参道でひどくがっかりした体験をしたので、このお寺のことを思い出すとどうもモヤモヤした気持ちになる。
徳島県で最後まで残った
なんで見せてくれると言われたときに、その場で見なかったんだろう。
チャンスってやっぱりその場で掴まないとダメなんだ、という深い後悔を残した事件だった。その後、地元の有力者やそこの手紡糸を使っていた作家さんなど経由でなんとか見学できないかと画策してきたが、いまに至るまで願いはかなっていない。
その工場とは縁がなかったということなんだろう・・・。
その後、四国では廃業した別の手紡糸工場を見学できて、糸のサンプルも分けてもらったけれど、それも偶然だった。いつかそのことは書くときがくるだろう。すべてこういうことって運が大切よね。
(2004年10月24日訪問)