恋の水神社。海岸線からかなり入った、知多半島のほぼ中央部の低い丘陵の里山の中にある流行り神。
もうあたりは暗くなり始めていたが、せっかくだから寄ってみた。
車道は丘陵の尾根を走っており、神社の境内は駐車場から沢筋に降りて行くようになっている。暗いので少し気味の悪いような参道だ。
鳥居は青く塗られている。
青い鳥居というと、岩手の祥雲寺で見たのを思い出す。
夜だというのに電気がついて、営業していた。
社殿は小祠×2、社務所。
「流行り神」という言葉は、寺や神社だけではなくて、このような湧水や石や樹などの自然物が流行る現象も含む。
神社のいわれは、平安時代末期に藤原成範の娘、桜姫の夫が病気になり、姫は夫の病気を治るという泉をたずねて知多まで来たが、この地で力尽きたのだという。
この水を酌んで紙コップに願いを書くと、健康長寿、交通安全の御利益が得られるという。
もちろん「恋の水神社」という名前に魅かれて訪れるカップルも多く、縁結びの神様のようになっている。
コップがたくさん奉納されていた。
由緒からすれば、カップルが別れさせられる呪いのスポットにもなりかねない気がするのだが‥‥。
境内の雰囲気は新しく、まだ流行り出してから10~20年くらいしか経っていないように思えた。
(2001年11月25日訪問)