さきほど立ち寄った極楽寺が、この日の観光予定の最終目的地だった。このとき時刻は午後5時。一般的な旅行者だったら、旅館で荷を解いて、くつろぎながら夕食を待っている時間だろう。だが私はよほどのことがなければ宿の予約はしないので、明るいうちに宿に入ることはない。
三原市は新幹線の停車駅だから多少遅くなっても宿は見つかるはずだ。こういう町での宿泊は本当に気が楽だ。日が暮れるまで、もう少し町をぶらつくことにしよう。
浄楽寺。
極楽寺からほどちかいところにあった寺。極楽寺などが山麓にあるのに対して、浄楽寺は完全に平坦な住宅街の中にある。
境内は東面している。山門は薬医門。
境内は狭い。だが、このあたりは港町のご多分に漏れず、道が狭く駐車場も確保しにくいような場所なので、駐車場があるだけでもありがたい。
本堂は正面6間すべてが引き違い戸のぬれ縁になった方丈風の建築。
本堂の左側には小さな玄関と庫裏。
境内の左手は墓地になっていた。
(2002年08月26日訪問)