東光寺。
三原市の北東部の山のふもとにある禅宗の寺。
写真の左側に鉄骨の建物が見えるのは多層式の駐車場だ。三原市の寺は全般的に駐車場がない寺が多く、駐車に苦労したのでこの駐車場はありがたかった。
境内へは石段が続いている。最初の石段からは白壁が見えるだけで山門が見渡せないので、期待感が高まる。
山門は四脚門。
山門の先にもさらに白壁が続く。
山門をくぐった突き当たりは玄関になっている。
本堂。ところで、かれこれ数百ヶ所の寺を紹介してきた中で、一度も考えなかったポイントに、この写真を見ていて気付いた。それは本堂の前にある石灯籠だ。
灯籠は神社にも寺にもあるし、おそらく宗派などにもあまり関係ないように思うが、今回の旅で見た寺の場合、本堂への登り口のすぐ前に灯籠を配置した寺が他の地域に比べて多いような気がする。
本堂の左側には大師堂。
弘法大師を祀った堂であろうか。弘法大師=空海は真言宗の開祖だから禅宗の寺にあるのは不思議な感じがする。
四国に住んで、ときどき思うのだが「お大師さま」といわれる信仰は、空海その人に対する信仰よりも、来訪神的な民間宗教の要素のほうが強いのではないだろうか。
庫裏は小さいながらも、切妻で煙出しを載せた本格的な意匠。
庫裏の前には鐘堂。
境内には他に六地蔵堂があった。
(2002年08月26日訪問)