磯部児童公園。
少しまえに紹介した、原市児童公園とは碓氷川を挟んで南北にある公園だ。公園入口にある車止めが、まったく同じ意匠のものなので、整備された時期や施工業者は同じなのだろうと想像される。
公園はわりと交通量のある県道の交差点に面している。さらに公園の横の道は大型車がすれ違えないような狭さのわりに、信越化学東門への進入路にもなっているため、歩行者にはかなり危ない道である。
正直なところ、公園としては周囲の交通環境は悪いと言わざるを得ない。
さて、公園は県道に面しているため、以前から「ヤマ」の存在が気になっていた。これがそのヤマである。
甘食を伏せたような形で、高さは2mほど。外周は砂場になっている。
斜面には様々な意匠があって、登りや遊びを楽しめるうようになっている。シンプルながら好印象の遊具だ。
西側から見ていこう。西側には鎖場があり、ヤマの中腹には低い壁がある。
北側にも鎖場があるが、コチラは壁ではなく、噴火口のような穴。
ちょっと顔のようにも見えるし、SFチックな海底都市のようでもある。
東側はクライミングのホールドのようなものがある。
また、この石を利用した何らかの鬼ごっこも考案できそうだ。
南側は人研ぎの滑り台。
滑り台の左側はカスガイ、右側にはくさり場があって、連続してすべる場合は、このカスガイを足がかりに登るのが良さそう。
さて、この滑り台なのだが、滑降面が円弧になっている。つまり、滑り出しは平らで、下に行くに従って斜度が急になるという構造なのだ。
これはけっこう迫力がある。これまでかなりの数の滑り台を見てきたが、こうした設計のものは思い当たらない。
滑降面は人研ぎ仕上げ。経年の劣化はあるが、まだ充分にすべれる。
滑降部の最後のところのカーブもなめらかで、思いきり勢いをつけて滑り降りることができる。人研ぎ滑り台としてはかなり面白いものだと思う。
勢いがつき過ぎることを危惧したのか、最後の部分が補修によって継ぎ足されているようだ。
園内には他に、ヒューム管の遊具。これも、原市児童公園と同じものである。
公衆便所とパーゴラ。
私が子どものころには、公衆便所やパーゴラも屋根の上に登ったりして遊具として遊ぶことができた。いまの子どもはそんなふうに遊ぶことがあるのだろうか。
公園の横には忠霊塔がある。
(2013年08月25日訪問)